風水害について 

2024年6月11日 最近だんだん暑くなってきました。もうすぐ梅雨入りの季節になってきました。
今年もかなりの猛暑だと言われています。

夏の自然災害というと、台風を思い浮かべるかと思います。災害で死亡する確率は地震、津波、台風が
94%だといわれています。その中でも台風は57.1%の確率で起こります。

台風は死亡確率は少ないものの、発生率は一番高い事がわかります。

今回は風水害にフォーカスしてお話していきます。特に警告の種類の当たりが変更になったなので注目しておきたいです。

過去30年の日本での主な水害一覧

1994年から2003年

1. 1999年6月29日 – 福岡大水害
 ● 概要: 梅雨前線と台風の影響で福岡県で豪雨が発生。特に福岡市内で大規模な浸水被害が生じました。
 ● 被害: 死者30人以上、負傷者、多数の家屋浸水。

2. 2000年9月11日 – 東海豪雨
 ● 概要: 東海地方を中心に猛烈な豪雨が発生し、広範囲で浸水被害が発生。
 ● 被害: 死者10人以上、家屋の浸水被害多数。

2004年から2013年

1. 2004年10月20日 – 平成16年台風第23号
 ● 概要: 四国地方や近畿地方を中心に大規模な被害をもたらした台風。
 ● 被害: 死者95人以上、家屋の損壊や浸水被害多数。

2. 2011年9月 – 紀伊半島豪雨
 ● 概要: 台風12号による豪雨で、紀伊半島を中心に大規模な土砂災害と浸水被害が発生。
 ● 被害: 死者80人以上、家屋の損壊や浸水被害多数。

2014年から2023年

1. 2018年7月5日~8日 – 西日本豪雨
 ● 概要: 梅雨前線と台風の影響で西日本各地で大規模な豪雨が発生。広範囲で浸水と土砂災害が発生。
 ● 被害: 死者220人以上、家屋の損壊や浸水被害多数。

2. 2019年10月12日 – 台風19号(ハギビス)
 ● 概要: 令和元年に発生した台風で、関東地方や東北地方で広範囲に浸水被害が発生。
 ● 被害: 死者90人以上、家屋の損壊や浸水被害多数。

水害が起こりやすい時期と地域の特徴

1. 時期:

 ○ 梅雨期(6月〜7月):梅雨前線による長期的な降雨。
 ○ 台風シーズン(8月〜10月):台風による大雨。

2. 地域の特徴:

 ○ 山間部:地形が急峻であるため、豪雨による土砂崩れや洪水が起こりやすい。
 ○ 川沿いの低地:河川の氾濫による浸水被害が多発。
 ○ 都市部:コンクリートの舗装が多く、排水能力が不足しがちで、都市型洪水が発生しやすい。

警告の種類

水害発生時には以下のような警告が発令されます:
 ● 大雨警報:大雨による災害が発生する恐れがあるときに発令。
 ● 洪水警報:河川の氾濫による被害が予想される場合に発令。
 ● 避難指示(緊急)/避難勧告:住民に対して安全な場所への避難を促すための指示。

  避難情報の変更について
 ・ 避難勧告と避難指示(緊急)が一本化されました
 ・令和3年5月20日付で、災害対策基本法の一部を改正する法律が施行され、「避難勧告」と「避難指示(緊急)」は「避難指示」に一本化されました。 「避難勧告」は廃止されました。 これからは、警戒レベル4「避難指示」で危険な場所から全員避難しましょう。

避難情報

警戒レベル3 高齢者等避難

●  避難準備・高齢者等避難開始が「高齢者等避難」に変わりました。
●  「高齢者等避難」が発令された場合は、避難に時間のかかる方(高齢者、障がいのある方等)は、危険な場所から避難しましょう。

警戒レベル4 避難指示

●  避難勧告と避難指示(緊急)が「避難指示」に変わりました。
●  「避難指示」が発令された場合は、危険な場所から全員避難しましょう。

警戒レベル5 緊急安全確保

●  災害発生情報が「緊急安全確保」に変わりました。
●  「緊急安全確保」が発令される状況は、すでに安全な避難ができず命が危険な状況です。
●  「緊急安全確保」が発令される前に、危険な場所から全員避難しましょう・

特別警報:甚大な災害が予想される場合に発令され、最大限の警戒が求められる。

交通機関の運行基準

鉄道

● JR各社の基準:
○ 風速25m/s以上:新幹線や特急列車の運休。
○ 大雨・洪水警報発令時:速度制限や運行見合わせ。
● 私鉄・地下鉄:
○ 風速20m/s以上:運行見合わせ。
○ 大雨時:地下鉄駅の浸水対策により運行見合わせ。

飛行機

● 運行基準:
○ 風速20m/s以上や視程200m以下:離着陸見合わせ。
○ 台風接近時:事前の運行中止や遅延。
● 空港の対策:
○ 滑走路の排水対策、機体の係留強化。
水害に対する適切な準備と警戒が重要であり、交通機関もこれらの基準に基づいて安全確保に努めています。

水害が起こる前に起こるサイン?

水害による致命的な被害が出る前に現れるサインはいくつかあります。これらのサインを認識することで、早めの避難や対策を取ることができます。以下に主要なサインを紹介します。

1.天気予報と警報

● 大雨・洪水警報:気象庁から大雨や洪水の警報が発令された場合、これが最初の重要なサインです。特に、特別警報が発令された場合は、甚大な被害の可能性が非常に高いです
● 気象情報の更新頻度:短時間で頻繁に気象情報が更新される場合、状況が急速に悪化しているサインです。

2.河川の水位上昇

● 河川水位計の警戒レベル:河川の水位計が警戒水位に達すると、河川の氾濫の可能性が高まります。
● 流れの速さと濁り:河川の流れが急激に速くなり、水が濁っている場合は、上流で土砂崩れや大雨が発生している可能性があります。

3.地域特有のサイン

● 低地や水はけの悪い地域:普段から水はけが悪い場所では、少しの雨でも水がたまりやすく、豪雨時にはすぐに浸水の危険があります。
● 海抜の低い地域:海に近く海抜が低い地域では、高潮や津波の危険も加わるため、早めの避難が重要です。

4.地面の状況

● 地面の亀裂や土砂の崩落:地面に亀裂が入ったり、土砂が崩れ始めたりする場合、土砂災害の前兆である可能性があります
● 国土交通省 電話番号 全国共通 #9910(24時間受付・無料)
● 排水溝や川の濁り:排水溝や川が泥水で濁り始めると、上流で土砂が流れ込んでいる可能性があります。

5.人工構造物の異常

● 堤防やダムの異常放流:堤防が溢れそうになったり、ダムが緊急放流を行ったりする場合、下流での浸水の危険が高まります。

6.動物や植物の異常行動

● 動物の避難行動:動物が高い場所に移動したり、普段見かけない場所で活動している場合、自然災害の前兆であることがあります。
● 植物の変化:植物が水分を含みすぎている、あるいは急速に枯れている場合、地中の水分量が異常である可能性があります。

緊急対応策

● 避難指示や勧告に従う:避難指示や勧告が出された場合、速やかに指示に従うことが重要です。
● 防災グッズの準備:避難に備えて、防災グッズを準備し、いつでも持ち出せるようにしておきます。

交通機関への影響

● 電車:JRや私鉄各社は、強風や大雨の警報が発令されると、速度制限や運行見合わせを行います。風速25m/s以上で新幹線や特急列車が運休になることが多いです。
● 飛行機:風速20m/s以上や視程200m以下で離着陸が見合わせられます。台風接近時には事前に運行中止や遅延が発表されます。

これらのサインを見逃さず、早めの対策と避難行動を取ることで、水害による致命的な被害を防ぐことができます。

まとめ

風水害というのはそこまで危険な災害だと思われてはいないかもしれませんが、土砂災害や浸水被害が起こると命を落とす可能性は十分あるということです。
特に、台風に関しては自然災害の中でも最も発生率が高いので要注意です。
6月から10月くらいまでは、風水害が起こるからこそ注意して行動してください。

①まずは地域の特性の確認 山 川 低地 山間部など
②被害状況の確認【ニュースやネットやSNS情報】
③被害が起こった時の避難路や避難所の確認
④かもしれないと思う時には、行動にうつす
⑤まずは自分や家族の安全確保 余裕があればご近所さんにも声かけ【自助公助】

備えあれば憂いなし

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