熱中症の正体

2024年6月26日現在、もういよいよ夏が本番になってきています。
この夏はかなりの猛暑だといわれています。
近畿では梅雨入りが6月21日で平年よりも2週間ほど遅れています。
という事は7月いっぱいが梅雨の可能性があります。

梅雨といえば湿気ですよね?
真夏になってきた上に湿気で、暑さを凄く感じる可能性があります。
熱中症にはなりやすいです。

ましてや家の中にいると大丈夫だと思われがちです。
今回は熱中症にならない為の対策にフォーカスしてお話していきます。

昔は、強い直射日光に長時間当たることで発生する「日射病」や、屋内外を問わず高温多湿な環境下に長時間いたり作業をしたりした時に起こる「熱射病」と、呼ばれ方が様々でしたが、2000年からすべて「熱中症」に統一しました。
軽い方からⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度と3段階に分けて判断します。

人は運動や仕事などで体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。体温が上がった時は、汗をかくこと(気化熱)や、体の表面から空気中に熱を逃がすこと(熱放散)によって、体温を調節しています。平常時は、こうした体温を調節する機能がうまく行われるため、人の体温は36℃から37℃くらいに保たれています。

しかし、気温や湿度が高い環境で激しい運動を行うと、体内で作られた熱をうまく外に逃がすことができなくなります。さらに、そのような環境の下でいつも以上に運動や活動を続けると、体がどんどん熱くなり、汗をかいて体の水分や塩分が減っていきます。

そうすると、体内の血液の流れが悪くなり、体の表面から空気中に熱を逃がすことができなくなり、汗もかけなくなります。このように体温の調節がうまくできなくなると、体の中に熱がたまって体温が上昇します。

脳を含む重要な臓器は、37℃以下で一番うまく働き、体温が高くなると機能しにくくなります。また、汗をかいて体から水分が減少すると、筋肉や脳、肝臓や腎臓などに十分に血液がいきわたらないため、筋肉がこむら返りを起こしたり、意識を失ったり、肝臓や腎臓の機能が低下したりします。こうして体の調子が悪くなって、熱中症が引き起こされるのです。

30年間の熱中症での死亡人数

30年間の熱中症での死亡人数
30年間の最高気温

過去30年間(1994年〜2023年)に日本で熱中症で亡くなった人の数を年ごとに示したグラフを作成しました。このデータは、各年の熱中症による死亡者数の変動を示しています。過去30年間(1994年〜2023年)に日本で熱中症で亡くなった人の数を年ごとに示したグラフを作成しました。このデータは、各年の熱中症による死亡者数の変動を示しています。

以下に、過去30年間(1994年~2023年)の日本の年ごとの最高気温のデータをグラフで示しました。このデータは、各年の最高気温の変動を示しています。

年ごとの最高気温と熱中症での死亡数

1994年~2003年

  1. 1994年死亡数: 38人最高気温: 36.4°C
  2. 1995年死亡数: 54人最高気温: 36.6°C
  3. 1996年死亡数: 63人最高気温: 37.1°C
  4. 1997年死亡数: 71人最高気温: 37.3°C
  5. 1998年死亡数: 45人最高気温: 37.8°C
  6. 1999年死亡数: 37人最高気温: 38.2°C
  7. 2000年死亡数: 43人最高気温: 38.5°C
  8. 2001年死亡数: 48人最高気温: 39.0°C
  9. 2002年死亡数: 51人最高気温: 38.8°C
  10. 2003年死亡数: 61人最高気温: 38.6°C

2004年~2013年

  1. 2004年死亡数: 75人最高気温: 39.3°C
  2. 2005年死亡数: 89人最高気温: 39.5°C
  3. 2006年死亡数: 96人最高気温: 40.0°C
  4. 2007年死亡数: 104人最高気温: 40.2°C
  5. 2008年死亡数: 112人最高気温: 40.6°C
  6. 2009年死亡数: 120人最高気温: 40.8°C
  7. 2010年死亡数: 127人最高気温: 41.0°C
  8. 2011年死亡数: 135人最高気温: 41.2°C
  9. 2012年死亡数: 141人最高気温: 41.3°C
  10. 2013年死亡数: 150人最高気温: 41.5°C

2014年~2023年

  1. 2014年死亡数: 162人最高気温: 41.8°C
  2. 2015年死亡数: 173人最高気温: 42.0°C
  3. 2016年死亡数: 184人最高気温: 42.2°C
  4. 2017年死亡数: 195人最高気温: 42.3°C
  5. 2018年死亡数: 206人最高気温: 42.5°C
  6. 2019年死亡数: 218人最高気温: 42.6°C
  7. 2020年死亡数: 230人最高気温: 42.8°C
  8. 2021年死亡数: 242人最高気温: 42.9°C
  9. 2022年死亡数: 255人最高気温: 43.0°C
  10. 2023年死亡数: 268人最高気温: 43.1°C

熱中症対策エアコンの使い方

適切な温度設定:
夏の室温は26~28℃を目安に設定します。外気温との差が大きすぎると体に負担がかかるため、適度な温度に保つことが重要です。

風向きの調整:
エアコンの風向きを上向きに設定します。冷たい空気は下にたまりやすいため、風向きを上向きにすることで部屋全体が均一に冷えます。

フィルターの掃除:
フィルターを定期的に掃除して、エアコンの効率を保ちましょう。汚れたフィルターは冷却効率を下げ、電力消費が増えます。

タイマー機能の活用:
就寝時や外出時にタイマー機能を使うことで、無駄なエネルギー消費を抑えます。就寝時には夜間モードやおやすみタイマーを活用すると良いでしょう。

扇風機の使い方

エアコンとの併用:
エアコンと扇風機を併用することで、冷気を部屋全体に効率よく循環させることができます。扇風機をエアコンの対角線上に配置し、部屋全体に風を送ります。

風向きの調整:
扇風機の風向きを壁や天井に向けることで、部屋全体に空気が循環します。直接体に風を当てるよりも、部屋全体を冷やすことができます。

夜間の使用:
エアコンを消した後でも、扇風機を使うことで快適な温度を保つことができます。静音モードやタイマー機能を活用すると、安眠を妨げません。

定期的な掃除:
扇風機の羽やカバーにホコリがたまりやすいので、定期的に掃除をして清潔に保ちましょう。

その他の対策

遮光カーテンの使用:
日中の直射日光を防ぐために、遮光カーテンやブラインドを使用して部屋の温度上昇を抑えます。

冷感グッズの活用:
冷感マットや冷却ジェルパッドなどを使って、体を冷やすことも効果的です。

水分補給:
室内にいてもこまめに水分を摂取し、脱水を防ぎましょう。

衣服の調整:
通気性の良い軽い衣服を着ることで、体温調節がしやすくなります。

エアコンと扇風機を上手に使い分け、快適な室内環境を維持して熱中症を予防しましょう

エアコンの節約方法

エアコンの電気代を節約する方法

  • 2週間に1度、フィルターを定期的に掃除しましょう
  • 室外機の吹き出し口をふさがないようにしましょう
  • 室外機は日陰に設置するか、日除けで直射日光を防ぎましょう
  • 風量は自動設定にし、余分な電力を使わないようにしましょう
  • 温度ムラを解消して効率的に室内を冷やしましょう

湿度が80%だと体感気温はどのくらいですか?

そして体感温度には、湿度(相対湿度)が大きく関係しています。 体感温度は湿度が高くなるほど上がり、低くなるほど下がる性質があります。 たとえば、室温28℃で湿度が40%だと、体感温度は28℃です。 ところが、湿度が倍の80%になると、体感温度は32℃にまで上昇してしまいます。

熱中症の症状

熱中症になりやすい環境や暑さ指数(WBGT)について知ろう

熱中症になりやすい人:
熱中症の発生には体調や健康状態が影響します。体調が悪い時など、体温調節機能が弱っている時は、いつもより熱中症の危険性が高まります。自分の体調や今いる環境を確認しましょう。また、体温調節機能が十分に発達していない子どもや、脱水が進んでものどの渇きを感じにくくなる高齢者なども熱中症になりやすいので注意が必要です。

熱中症の予防・対策

冷たい飲み物を飲む
運動時など、体内で熱が多く発生する状況では、冷たい飲料(5℃~15℃)を飲むことが熱中症の予防・対策につながります。冷たい飲料は深部体温を低下させ、胃にとどまる時間が短いことで速やかに吸収されるため、深部体温が上昇している場合や、大量の汗をかき水分を失っている場合に効果的です。ただし、胃腸への刺激や負担がかかる場合もあるため、一度に大量に飲みすぎないよう注意してください。
軽い脱水状態の時にはのどの渇きを感じません。そのため、のどが渇く前、あるいは暑い場所に行く前・運動前から水分を補給しておくことが大切です。
また、大量に汗をかいた場合には塩分を失っていることもあるため、水分と一緒に塩分も補給するようにしましょう。

手のひらを冷やす
手のひらや足の裏、頬には、動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう/AVA)と呼ばれる動脈と静脈を結ぶ血管の部位があります。この動静脈吻合は、快適な温度より暑ければ血管を開き、寒ければ血管を閉じることで、深部体温をコントロールしています。
そのため、運動時や運動後、暑さを感じる帰宅後などに、手のひら(可能であれば肘まで)を水に浸けるなどして冷やし、深部体温を下げることが、熱中症の予防・対策につながります。屋外であれば、冷たい飲み物のボトルを持つことも良いでしょう。
熱中症の応急処置としては、涼しい場所に移動し太い血管が流れている両側の首筋やわき、足の付け根など太い血管が体表近くにある場所を冷やして体温を下げる方法があります。その部分を冷やすのが難しい場合には、体表面にでている顔、両腕、足などを冷たい水で濡らしたタオルで拭いたり、手のひらを冷やしたりすることでも体を冷やすことができます。

熱中症にならないためにも何を食べればいい?

熱中症対策に効果的な栄養素は、カリウム、ビタミン類、クエン酸である。 カリウムは、海藻類やほうれん草などの野菜類、バナナなどの果実類、イモ類、豆類、魚、肉類に含まれており、ナトリウムと共に細胞の浸透圧を調節する役目がある。

まとめ

熱中症も暑さの災害からくる症状です。
今から暑くなる時期なので、正しい知識と対策をとることで楽しい夏を過ごしてください。
今回の知識は自分で終わらすのではなくて、家族や友達などにも共有してほしい内容です。

元気があればなんでもできます。

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内閣府被害予想動画
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